お休みの日に、上野の国立科学博物館で開催されている、特別展「植物 地球を支える仲間たち」を見てきました。
植物たちの生き残りの戦略パターンの紹介や古代からの歴史の流れ、光合成のメカニズムなど非常に興味深く楽しい内容でした。
植物にも触覚がある!?
驚いたのが、植物には触覚がある、ということ。
オジギソウや食虫植物などが動くということはしっていましたが、反応の仕組みや触覚がトリガーというのは知りませんでした。
中には雨などが葉を打った場合の誤作動を防ぐため、1度目は雨の可能性もあるので、2度触れたら虫と認識して動作する、といった食虫植物も。
動く仕組みとしては私たち哺乳類と同じくカルシウムが反応して動いているということらしいです。といっても普段カルシウムで動いているという認識もないのでピンときませんが。
会場では特殊なカメラで撮影したカルシウムの反応と植物の動きを撮影した動画も公開されています。
ショクダイオオコンニャク、ラフレシアまで。花の形状の種類のしくみは遺伝子の組み合わせ。
会場にはあのショクダイオオコンニャクの匂いを再現したものを嗅ぐことのできるコーナーもあります。
以前、アメリカの博物館のライブカメラで開花の様子を見にきた人たちの様子を映していたのを見ていたことがあるのですが、みんなものすごいリアクションをとっていたので気になっていたんですよね。
気になる方は会場でぜひかいでみてください。
ラフレシアの開花シーンの動画もあります。開花シーンは見ることがなかなかないと思うのですが、開花の仕方もパタパタと折り畳まれた花弁が開いていく意外な動きでした。
花の形状は遺伝子の組み合わせによってガク、花弁、おしべめしべのありなしが決まるということも面白い内容でした。
会場では遺伝子の組み合わせの歌が流れていたのですが、歌が強すぎて歌の流れている周辺は展示の内容が頭に入ってこない問題はありましたが…。(サイトでも聞けます)
実物を飾ることのできない植物や拡大図を見せるために模型の植物と、実物を展示する植物とあったのですが、実物には「生きています」というシールが貼ってあって個人的にツボでした。
教材で普段制作する対象として見慣れた植物も多くありそういえばこんな教材も作ったなあなどと色々思い出しながらみていました。
模型もアサガオの葉やつぼみのふさふさのうぶ毛まで再現されていたり、パネルも美しく、さすがの展示でした。
グッズがかわいい!
あと特筆すべきはグッズが可愛らしいものが多いということ。アーティスト作成のグッズがあるということもあるのですが、(そしてそこそこ展覧会価格)靴下やエコバッグなど普段使いたくなるようなものも多かったです。
サイトにはのっていませんが、秀逸なつくりのラフレシアのクッションやウツボカズラポーチなんかもあります。
展示は9/20まで。予約が必須となります。